配信オペラがお気に入りのBGMのごつこらです。
今日紹介するオペラは『イル・トロヴァトーレ』。
このオペラ、ストーリーはわかりやすいのですが、冷静に読むとツッコミどころが満載で。
(いやほんとに、どんだけドジっ子なんだよ . . . )
まずは登場人物を紹介しますね。
登場人物
登場人物はこんな感じです。
(今回はわかりやすいように性別もつけてみましたぞ。)
- ルーナ伯爵(♂)・・・・・・レオノーラのことが好き
- レオノーラ(♀)・・・・・・マンリーコと恋人同士
- マンリーコ(♂)・・・・・・レオノーラと恋人同士
- アズチェーナ(♀)・・・・・マンリーコの母親で、ロマ
- ルーナ伯爵の弟(♂)・・・・幼い頃に行方不明になったまま所在がわからない
- アズチェーナの母(♀)・・・ルーナ伯爵の父親に処刑された
最後の二人、ルーナ伯爵の弟とアズチェーナの母はいわくつきです。
ルーナ伯爵の弟が行方不明になったのは、アズチェーナの母がルーナ伯爵の父に火炙りの刑にされた直後。
そして . . . 処刑後、火炙りの刑の処刑台からは子どもの骨が発見されるのです。
(||゚Д゚) ヒィィィ!
ということで、ルーナ伯爵の使用人たちは弟は死んだものと思っているのですが、ルーナ伯爵はそれを信じたくなくて頑なに弟の帰りを待っているもよう . . . 。
ルーナ伯爵の弟の身に何があったのか . . . ??
実は、それを知っていたのはアズチェーナなんです。
行方不明になったルーナ伯爵の弟はどこ?
先代の伯爵は罪のない私の母を刑に処した。
私はその仕返しに、ルーナ伯爵の弟を捕らえて火刑台に投げ入れた。
. . . つもりだったんだが、間違えて自分の子どもを火刑台に投げ入れてしまったんだ。
Σ( ̄□ ̄lll) ハイ〜? いまなんと?
自分の子供を間違えて火刑台に放り込んだだと〜??
そんなこんなで、仕方ないから残ったほうの子どもを育てて改めて復讐のチャンスをうかがっているんだ。
(´・ω・`) . . . . . . 。
あらすじの紹介
ということで . . . 気を取り直して、ストーリーの紹介です!
オペラは、ルーナ伯爵の使用人たちが話しているところから始まります。
昔のことを知る使用人がアズチェーナの母の処刑とその後に見つかった子どもの骨の話をしています。
マンリーコを待つレオノーラ。
現れたマンリーコに愛を伝えた . . . と思いきやもそれはルーナ伯爵でした。
後からやってきたマンリーコに誤解だと伝えますが、マンリーコとルーナ伯爵は決闘を始めてしまいます。
マンリーコと母親のアズチェーナ。アズチェーナは自分の母がルーナ伯爵に処刑されたことをマンリーコに話して聞かせます。
ルーナ伯爵は決闘での決着がつかなかったマンリーコをどうにかしたいと考え、母親のアズチェーナを誘拐することにしました。
誘拐を知ったマンリーコはルーナ伯爵のもとに訪れますが抗争に破れて捕らえられてしまいました。
それを知ったレオノーラは自分がルーナ伯爵に嫁ぐ代わりにマンリーコを助けてほしいと懇願します。
ルーナ伯爵はその交渉に乗りましたが、レオノーラが自殺をはかったことを知り結局マンリーコを処刑します。
マンリーコの処刑を見届けたアズチェーナ。ルーナ伯爵に実の弟を殺害させることで母の復讐がようやく終わったのです。
ストーリーを冷静に読むと、なんとも救いようのない復讐劇のような気もしますが、復讐はオペラの題材としてはわりと定番。
他にも「あーぁ」と思ってしまうような復讐劇だと、たとえば『エレクトラ』というオペラもあります。
ただ『エレクトラ』はひたすら敵の命を狙う狂気の話ですが、こちらの『イル・トロヴァトーレ』は回りくどい復讐です。
( ̄▽ ̄;)
それもこれもアズチェーナがドジっ子なせい!
まあ、アズチェーナが間違えて自分の子を殺してしまったり、復讐相手の子を育てたり、復讐相手と自分の子が同じ女性を巡って争ったり。物語としては予定調和な部分は多いですが、オペラは基本的に現実は起こりそうもない物語を楽しむもの。
そうそう、『イル・トロヴァトーレ』の日本での上映機会は多くないので、観れるときはチャンスですよ〜!!
(あ。『エレクトラ』については、またの機会に書きますね。)
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