こんにちは、ごつこらです。
今日は、オペラに少し興味を持ったみなさん向けに、オペラ歌手と配役について書きました。
女性歌手と男性歌手
宝塚歌劇団には女性しかいないことは有名ですよね!では、オペラでは?
オペラでは女性歌手と男性歌手がいます。
そして、歌う声の高さで厳密に役割がわかれています。
女性歌手、男性歌手とも3種類の声の高さに役割分担されています(プロの世界ではもっと細かい分類をすることもあります)。
女性は、声の高い方から、「ソプラノ」「メゾ・ソプラノ」「アルト」と呼ばれるグループに分かれています。
男性は、声の高い方から、「テノール」「バリトン」「バス」です。
学生時代の音楽の授業で合唱をするときに、このようなグループ分けをされた方もいるかもしれませんね。
声の高さと配役の関係
オペラ歌手は「ソプラノ」「テノール」など、自分の声の高さの役割を決めると、自動的にどんな役をやるかも決まります。
というのも、オペラの作品では、どの役をどの声の高さの人が演じるかが台本で決まっているからです。
たとえば、アイススケートなどの演目で使われる、トゥーランドットというオペラの「誰も寝てはならぬ」という曲は、男性のテノールが歌うと決まっています。
カラオケのように、自分には音程が高いから少し下げよう、みたいなことは起こり得ないんです。それは、作曲家はどの音程にするかまで綿密に考えて作っていて、演じる側もその考えを尊重しているからです。
さきほど、どの役をどの声の高さの人が演じるかが決まっていると書きました。もう少し細かく説明すると、だいたい何歳くらいの役をやるかによって、どの声の高さの人が歌うかが決まるんです。
一旦オペラから離れて、現実の世界のことを考えてみてください。
一般的に、どんなところが違うと、声の高さが違いますか?
そう。まず、平均的に男性のほうが女性よりも声が低いですね。
では、ほかにも思いつくことはありますか?
そう。一般的に子供のほうが大人よりも声が高いですね。
この図式が、オペラにも当てはめられて表現されます。
男性の役は一般的に男性歌手がやります。女性の役は一般的に女性歌手がやります。
子どもの役は子供の歌手が?いいえ、基本的には子どもの歌手はいないので、子どもの声の音域を表現できる歌手が努めることがあります。そう、女性の中でも一番高い声、ソプラノです。
また、子どもというよりかは大人に近い、ティーンネイジャーくらいの若い男性役も、その若さを強調するために、メゾ・ソプラノなどの女性歌手が割り当てられていることがあります。
まとめ
ということで、まとめると、
男性役は男性歌手が、女性役は女性歌手が基本的には担当します。
そして、年齢が若い役ほど高い声が割り当てられることが多いです。
ただ、例外的に、男性でも若さを強調する目的で女性歌手が割り当てられることもありますよ。
もちろん、悪役には低い声を当てる、という感じの配役になっていることもあります。
いずれにせよ言えるのは、どの役にどの声の高さを割り当てているかには作曲家の意思があるので、そこにも注目してみるとおもしろいかもしれません!
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