こんにちは!そろそろオペラ友達が欲しいごつこらです。
今日紹介するオペラは、チャイコフスキーの『エフゲニー・オネーギン』。
比較的人気の演目みたいで日本でもちょこちょこ上演されています。
物語の原作はプーシキンの小説がもとになっています。ごつこらは外国文学はてんでダメでプーシキンについても詳しくないけれど、それでもプーシキンという名前や、オネーギンという題目は聞いたことがあったので相当有名ですね、きっと。
このオペラはごつこら的一言で表現すると、コミュ障の悲恋の物語 です。
観れば観るほどオネーギンのコミュ障っぷりに「あーあ!」「えっそこは . . . 」と思っちゃいます。
ちなみに相手役のタチアーナもコミュ障ですね。類は友を呼ぶ。
でも、そんなふうにこちらに「あー」とか「うー」とか思わせてしまうということは、オペラとしては成功しているということですよね!
エフゲニー・オネーギンのあらすじ
第1幕
読書好きで物静かなタチアーナと社交的なオルガの姉妹
オペラの舞台はある家のシーンから始まります。
読書が好きなタチアーナが、読んだ本の内容についてときめいて家族に話しますが、お母さんは「それはあくまでも物語よ」という反応。
妹のオルガは物静かなタチアーナとは対象的に明るくおしゃべりをしています。
オルガの婚約者レンスキーが連れてきたのがオネーギン
そこへ、オルガの婚約者であるレンスキーが、友人のオネーギンを連れてやってきます。
タチアーナはオネーギンにすっかり一目惚れしてしまいます。
タチアーナはオネーギンに一目惚れしてラブレターを書く
オネーギンが帰ってからも、タチアーナの興奮は冷めません。
乳母であるフィリピエヴナに昔の恋バナを聞いたりして過ごします。でも眠れず、オネーギンに手紙を書きます。
そのまま夜が明けてしまいます。翌朝遣いを出して、その手紙をオネーギンに届けさせます。
オネーギンはタチアーナを振ってしまう
手紙を読んだオネーギンはタチアーナのところへやってきます。
そして、タチアーナはあっさりと振られてしまいます。
第2幕
タチアーナの誕生日パーティー(※) に来たレンスキー&オネーギン
タチアーナの命名日を祝うパーティー (※私たちの感覚だと誕生日パーティー) が行われます。
オルガをはじめとした家族はもちろん、近所の人が集まっています。そこにレンスキーと、レンスキーに誘われたオネーギンもやってきます。
レンスキーはオネーギンの態度に怒り、決闘を申し込む
パーティーが面白くないオネーギンは、腹いせにレンスキーの婚約者のオルガをダンスのパートナーに指名します。
除け者にされたレンスキーはずっと踊っているふたりに対して怒ってしまいます。
ついに、レンスキーはオネーギンに決闘を申し込みます。
決闘でオネーギンはレンスキーを殺してしまい、自分のしたことに恐れおののく
レンスキーとオネーギンの決闘の場面。
オネーギンの撃った銃がレンスキーに命中し、レンスキーは死んでしまいます。
第3幕
数年後 街に戻ってきて、ある公爵のパーティーに参加したオネーギン
レンスキーを殺してしまったオネーギンは何年も放浪していました。
久しぶりに戻ってきて、ある公爵のパーティーに参加します。
公爵夫人となっていたタチアーナをオネーギンは好きになる
パーティーの場でオネーギンは美しい女性を目にします。そして、それがタチアーナであることに気づきます。
確認すると、タチアーナは公爵の婦人になっていたのでした。
タチアーナに拒まれて、オネーギンは独り立ち尽くす
オネーギンはすっかり魅力的になったタチアーナを好きになってしまい、タチアーナに愛を告白します。
タチアーナのほうも、まだオネーギンに対する恋心は残っています。
でも、自分は公爵と結婚して婦人となった身だからと断ります。
たった独り残され、オネーギンが立ち尽くすところで舞台は終わります。
エフゲニー・オネーギンの作曲家:チャイコフスキー
この『エフゲニー・オネーギン』を作曲したのは、ピョートル・チャイコフスキーという人です。
とても有名なので、音楽に興味がなくても学校の授業などでこの名前を聞いたことがあると思います。
チャイコフスキーはロシアの作曲家です。名前のピョートルは聞き慣れない響きですが、英語風にいうとピーターなんです。そう聞くと、ちょっと親しみが湧いてきませんか?
チャイコフスキーは一般的にはオペラよりバレエのほうが有名で『白鳥の湖』『くるみ割り人形』『眠れる森の美女』の中には誰もが聴いたことあるであろう曲が含まれています。
オペラ作品も複数残してしますが、『エフゲニー・オネーギン』は特に有名で、上演される機会が多いです。
『エフゲニー・オネーギン』は、登場人物が少なく、あらすじもわかりやすいので、気になる方は勇気を出してオペラ鑑賞に挑戦してみてくださいね!
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