まったりと気ままにやってきた初夏の富山旅。
今回の目的地は富山市ガラス美術館です。
何を隠そう、ガラスの美術館は結構好きで。
歴史のこととか技術のこととか難しいことがわからなくても、ガラスが光ったり反射したり曇っていたり、そういうのを見てるだけで楽しい!
ガラス美術館以前にすごいところに来てしまった
ということで、富山市ガラス美術館にやってきたわけですが . . . 、まさかの建物自体も作品?!
これが富山市ガラス美術館が入っている建物「TOYAMA キラリ」。
あいにくの雨模様ですが、実際には建物自体がキラキラと反射してなんだかちょっと異様な雰囲気。
はじめてでも目的地がすぐわかるほどなんだかこの建物だけ目立ってます。
この建物、有名な建築家の隈 研吾さんによって設計されたものなんです。
じゃあやっぱり建物自体も作品って言ってもいいんだね
この建物は立山連峰をイメージした外観になっているそうなんです。
立山連峰が連なるイメージにも見えるけど、私は立山黒部アルペンルートの雪の大谷にも見えるな。
ものすごく高く壁になった雪に日差しが反射してキラキラしている感じがする!
建物の中もただごとではない
中に入ってみると、建物の中もただごとではなく。
外の無機質な素材感とは対照的に、中は木のあたたかみのある設計。
なんかグルングルンしてる〜。
TOYAMA キラリ内、一般に立ち入れるのは6階までで、富山市ガラス美術館と富山市立図書館が同居するかたちになっています。
公営の図書館というと、一般的に棚が並んだ閉鎖的な空間をイメージしますが、ここは吹き抜けがあって天井が高くて開放的!
ただ、この構造のために残念なこともありました。
各階にガラス美術館と図書館が同居しているため、美術館の展示がどこからどこまでで、全部でどれだけあるのかがわかりにくいんです。
ガラス美術館の“展示室”は2階から4階までに全部で4つありますが、このうち一部は企画展でのみ使用されます。
そして、常設展としては展示室のほかに6階の「グラス・アート・ガーデン」も鑑賞することができます。
これとは別に誰でも無料で見れる「グラス・アート・パサージュ」というエリアにもガラス作品があって、更にわかりにくくなっちゃってるんだよね
富山市ガラス美術館はコンパクトな美術館でみんなにおすすめ
肝心のガラス美術館の展示については写真が撮影できないので具体的に紹介できませんが、「大きな壺」と言われて想像する大きさ以上のガラス作品がメインです。
中にはシャンデリアや小部屋いっぱいの作品などもあります。
小さい繊細なガラス作品が好みであれば、ちょっと期待とは違うかもしれません。
でも常設展は100円〜200円と文字どおりワンコインの入場料で、鑑賞もさほど時間がかかりません。
富山駅からの交通の便も良いので少しの空き時間があるなら行き先の候補No.1です。
迫力がある作品が好みであれば、6階の「グラス・アート・ガーデン」が特におすすめです。
「グラス・アート・ガーデン」の作品は個人で楽しむ範囲において撮影をすることもできますよ。
富山市ガラス美術館への行き方
富山市ガラス美術館は交通手段が豊富で行きやすい立地にあります。
近くにデパートの大和富山店があって、ついでにお土産やお弁当を買えるところも便利ですよ。
富山駅から富山市ガラス美術館まで歩いて行くには
富山市ガラス美術館は富山駅からはちょっと距離がありますが、全然歩いていけないほどではありません。
片道20分強なので散策しながら歩くにはちょうど良い距離です。
駅からの通り道には富山城址公園があるので、時間があれば公園内の佐藤記念美術館や郷土博物館も巡るのもなかなか。
富山市ガラス美術館、佐藤記念美術館、郷土博物館の3館を含めた14施設に入場できる「富山市博物館等共通パスポート」もあります。
共通パスポートは対象施設で買うことができますよ。
富山駅から富山市ガラス美術館まで自転車行くには
20分以上も歩くのはちょっと . . . というときは自転車がおすすめ。
富山駅周辺は至るところにシェアサイクルのシクロシティがあるので、公共交通機関よりも安く、でも歩きよりも簡単に、気ままに散策しつつ目的地に向かうことができます。
富山市ガラス美術館に近いシクロシティステーションは大和デパート隣の西町ステーション。
青い自転車が並んだ様子が遠くから見えないのでちょっとわかりにくいですが、建物1階の駐車場に居候する感じでステーションがありました。
富山駅から富山市ガラス美術館まで公共交通機関で行くには
公共交通機関での行き方には路面電車(市内電車)とバスがありますが、得策なのは路面電車。
いくつか路線のあるうちの「南富山駅行き」に乗って「西町」で降りるのが便利です。
この路線が想像以上に本数が多くて昼間は5分おきに走っています。
路面電車の発車時刻に余裕を持って駅に行ったつもりなのに目の前で発車しちゃって「え!?」ってなったんだけど、それ1つ前の電車だった。
まさか東京の山手線なみにやって来るなんて思ってなくて。
ちなみに路面電車をよく観察していると、近代的な見た目の車両と、ガタガタと音を立てる年季の入った車両がそれぞれ数種類ありますが、南富山駅行きの大部分は昔ながらの車両のほう。
ガタガタ走るのも趣きがあって楽しいですが、近代的な車両に乗りたい場合は「環状線」の「グランドプラザ前」で降りても富山市ガラス美術館に行けますよ。
コメント
富山自体は極めて地味な都市であるがその地味なのが都市空間を守ってその良さを保護しているように思う。このガラス美術館も数年前、偶然に訪れたが外のきらきらしたルックスと内部の温もりのギャップを楽しんでほしい。富山はどこにいっても独創性があり旅の思い出として記憶に残る。