本間寄木美術館の館内
本間寄木美術館(本間木工所)は、美術館、売店、工房、体験教室から成っています。
工房はガラス張りになっているので運が良ければ職人さんの技を間近で見ることもできますよ!
本間寄木美術館の見どころ
本間寄木美術館は、寄木細工に関する情報がコンパクトにまとまっており、とてもおすすめの美術館です。
少し奥まで行ったところに寄木細工を作る工程を紹介する映像が流れているので、まずそれを見ると、寄木細工に対する見方がきっと変わります。
箱根のお土産物屋では寄木細工が気軽に手に入りますが、美術館の所蔵作品はそれらとは全然違い、家具やからくり人形などの規模の大きなものや、芸術作品として大きな価値があるものなどが揃っています。
寄木細工の技巧が盛り込まれた家具も多く、外国から買い戻したというものも多数ありました。
芸術作品としての寄木細工
館長で伝統工芸士の本間 昇さんは、70年以上にわたって寄木細工を作り続けているそうです。
最近では2018年の第58回東日本伝統工芸展で東京都知事賞受賞を受賞されていますが、その時の作品も本間寄木美術館では観ることができます。
お土産物屋さんにあるような寄木細工とは全然違って、古典的なのにモダンでもある芸術作品。
目の錯覚?と思うような作りになっていて思わず見入ってしまいますよ!
実演有り!からくり人形
昔ながらの寄木細工の家具やお道具ばかりではなく、楽しめる展示も用意されています。
その代表格が寄木細工のからくり人形です。
展示している「寄木からくり 大名行列三人揃」は、からくり人形師さんと寄木細工職人さんの合作。
からくり人形の着ている着物の柄などすべて寄木細工で作られており、本当に驚くほどの職人技です。
このからくり人形は、土日祝日の11:00〜と14:00〜に実際に動くところを見ることができますよ。
木象嵌(もくぞうがん)
本間寄木美術館には木象嵌と呼ばれる手法の作品も多く展示されています。
木象嵌というのは、木を色々に形に切って、それをはめ込んで絵などの作品にする技術。
いわゆる寄木細工と同じく、それぞれの木の色の違いを利用して、絵に仕立てているんです。
館内が撮影禁止なので、こちらはチラシを撮影したものですが、この屏風も木象嵌で作られたもの。
実物を見ると、筆使いの文字がかすれているところや、筆先の割れているところまで見事に表現されていて、木を切ってどうやってこんなに再現できるのだろうと思わず語り合ってしまうほど。
こちらの「義経と静」の展示は2022年1月まで開催しているのでお見逃し無く!
木象嵌作品はこれ以外にもあるので、この期間内に訪れることができなくてもご安心を。
本間寄木美術館の割引券
本間寄木美術館の入館料は、大人(中学生以上)が500円、小学生が300円ですが、公式サイトのクーポンを提示することでそれぞれ100円引きになります。
1階の売店のところで入館料を払うときにスマホでWEB画面を見せるだけでOKですよ!
本間寄木美術館への行き方
公共交通機関を使った本間寄木美術館への行き方はいくつかあります。
箱根登山鉄道「入生田駅」から徒歩
本間寄木美術館の最寄駅は、箱根登山鉄道の入生田駅です。
入生田駅は、箱根湯本駅の隣にあります。
箱根湯本・小田原間の箱根登山鉄道を利用する場合はついでに立ち寄りやすい立地です。
ただし入生田駅から少し歩きます。
本間寄木美術館への近道と看板の出ている線路沿いの道は通って良いのかと心配になる私道のような細い道ですが、道順通りに進めばちゃんと着くので大丈夫です。
道らしい道を通る場合は、下のマップのルートで行くことができます。
箱根湯本駅からバス
一番で行きやすいのはおそらくこの方法です。
箱根湯本駅から小田原行きのバスに乗って3つめの停留所「山崎」で降ります。
降りた広い通りを渡って数分で本間寄木美術館に到着します。
なお、箱根湯本駅方面に行く「山崎」バス停はgoogleマップ上ではこちらの場所と表示されますが、これは間違いで
実際には、本間寄木美術館から山崎の交差点まで出たら、左に向かって歩いたこのあたりにありました。
箱根湯本駅から徒歩
お散歩好きや体力に自信のある方なら、箱根湯本駅から歩くこともできますよ。
箱根湯本の手荷物キャリーサービスで身軽になったら、いざ出発!
距離にして1.5m。20分くらいです。
箱根登山鉄道の線路と早川の間の道に沿って歩いて、山崎の交差点で右折すればOKです。
車で行く場合も、小田原と箱根湯本の間、通り道の便利なところにあるのでぜひ寄ってみてくださいね!
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